恥ずかしくて飲食店で食べ物の写真を撮る事ができない。
こんにちは。
普段はあまり昼ご飯食べない私ですが、最近は暇でしょうがない事もあり、必ずお昼ご飯食べにでております。飽きないように色んな店回っているのですが、最近は基本、虎ノ門におりますので、あまり食べる所も多くありません。かつ、混んでいる店が嫌なので、ちょい遅め、13時~14時に食べに出る事が多く、更に選択肢が狭まる事となります。虎ノ門、かつちょい遅めの時間、あと喫煙OKの店となると、居酒屋のランチ営業に行く事がとても多くなります。
さてその居酒屋のランチ営業、必ずといっていいほどあるメニューといえば唐揚げ定食。これ、かなりの確率であります。定食屋でもたいていあると思いますが、居酒屋のランチ営業だと、ほぼ100%じゃないですかね。水曜日のダウンタウンに『居酒屋のランチ営業には確実に唐揚げ定食がある説』とかで送ってみたい。そしてこの唐揚げ好きの私としては、迷った末に結局いつも唐揚げ定食頼んでしまうのですよね。尚本日で4連荘。(土日を抜かすと7連荘)
本日唐揚げ定食いただいている時に、これだけ唐揚げ定食を食べているのだし、せっかくなのでこのブログで各店の唐揚げレビューでもしてみようかしらん。と思いついたのですが、一瞬で断念しました。何故なら料理の写真を撮るのが恥ずかしい。とても恥ずかしい!!
何故恥ずかしいか、ちょっと解らないのですがどうしても恥ずかしい。食べ物の写真が載ってないレビュー記事なんて、あんまり意味なさそうなので断念しました。
しかし何で食べ物の写真をとるのがこんなに恥ずかしいと思うのか。今まで生きていた中で、外で食べ物の写真撮った事って思いつく限り、2回しかないと思います。一回は友人がやっている居酒屋で特別メニュー出してくれた時。もう一回は活き造り注文したらまだビッチビッチに魚が生きていた時。あ、これ写真じゃなくて動画ですが。
思いつく限りだとこの2回だけ。料理にスゲー!と感動する事はよくあるのですが、写真に撮るって発想が浮かばないのですよね。よくFacebookやブログに食べ物の写真上げている人がいますが、『お店で写真撮るの恥ずかしくないですか?』と聞いてみたい。けど、きっと嫌な顔されるので聞きませんが。尚、TOPの画像はフリー素材で、自分がとった写真ではありません。
では。
タテ型動画は流行るのか?それは白石晃士監督にかかっている。かもね。
こんにちは。
スマートフォンで動画を見る時ってスマートフォンをヨコにして見ていますか?タテにして見ていますか?私はタテで見る派。理由は単純にスマートフォンを横にするのが面倒だから。そのような人も増えてきているのか、こんな調査データも出ておりました。(ポジショントークなので数字信じていいものかは…ですが)
結構な割合でタテにして見ている人がいる事がわかります。今やタテでしか動画を見ないユーザー、またはヨコにしてみるユーザーの煩わしさを取り除く為か、タテ組みにした動画を公開するユーザー、タテ組みでみるためのフォーマットを用意するプラットフォーマ―も増えてきました。
vine何かはそもそもタテにして撮影、公開する事を想定して作られていますよね。(正確に言えば正方形か。)目ざとい広告屋さんがそんな流れに乗らない訳がなく、タテ型動画の制作サービスを提供していたりもします。
売れているかどうかは…ですが、このタテ型動画は早く手を付けて制作実績・知見を貯めておいた方がよさそうです。私、タテ型動画スタイルは今後もっと伸びると予想しております。理由としては、
①タテ型動画プラットフォームの普及、またそれに伴うタテ型動画撮影ユーザーの増加
が、一つ目。上に書いた通り、プラットフォームが用意されていたらそれ用にコンテンツを作ろうというユーザーは自ずと増えていきます。またVine、Instagram等の若年層が中心のSNSの影響が非常に強いと思います。所謂デジタルネイティブがVine、Instagramで見るタテ型動画に違和感を全く覚えず、また動画コンテンツを量産していく。タテで見る動画のコンテンツ流通量は爆発的に増えていくと思います。
②文明はエロスが牽引する
過去、VHS vs betaの家庭用ビデオ規格を争うビデオ戦争が勃発しました。嘘か真か判断しかねるところなのですがwikipediaから引用してみましょう。
VHSの方がソフトが充実していた。
・VHS陣営の優勢を受けて、ビデオソフトメーカーが販売・レンタルともVHSに一本化したこと。
・アダルトビデオに対する見解の違い。VHS陣営がアダルトソフトにも積極的に進出する一方、ベータ陣営は発売をためらっていた。
戦争の結果は皆さまご存知の通り(今の若い人は知らんか)、VHSの圧倒的勝利で幕を下ろしました。かの有名な『洗濯屋ケンちゃん』がVHS勝利の一因であるとか、結構言われておりますよね。『洗濯屋ケンちゃん』を知らない人は各自検索。他にも『伝言ダイアル』やら『出会えるSNS』やら、エロリビドーに引っ張られて発展してきたサービス、技術は多々あると思います。
さてそこでタテ型動画ですが、今最もタテ型動画の制作にチャレンジしている業界はどこでしょう。それは広告屋です。嘘です。やっぱりエロ業界だと思います。嘘だと思う人は『DMM 縦動画』で各自検索。そこにはめくるめく世界が展開されているでしょう。これぞ立て動画、縦動画。あとDMM会長のお言葉。
めざといDMMでも「縦動画」好評発売中?? 観に来てね?!おカネ払ってね?! / さらばスマホのヨコ持ち! 動画もタテになる(東洋経済オンライン) http://t.co/mu3RvJ5ks3 #NewsPicks
— DMM会長 亀山敬司 (@kameyama66) 2015, 9月 21
③生物は変化する
ダーウィンの言葉にこんな名言があります。
『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である』
そうです。人間も生物なので変化していくのです。スマートフォンの利用時間が長いと小指が変化するというネタがちょいと前話題になっておりました。
結構ネガティブな記事内容となっておりますが、これも体が生活環境に対応したという変化・進化と考えればポジティブですよね。これはタテ型動画というか、スマートフォン全体の話となりますが、タテ型動画に限定して考えればどうなるか。そもそも何故今のヨコ型動画の縦横比が16:9なのかというと、それは人間の視野角が水平約200度,垂直約125度と言われておりますので、その対比が見やすく、集中しやすい角度なのでしょう。しかし今、人がスマートフォンと接触する時間は伸び続けております。最新の調査では携帯・タブレットの1日あたりの平均接触時間は80.3分です。
メディア環境研究所「メディア定点調査2015」時系列分析 | 博報堂DYメディアパートナーズ
今後、確実にこの接触時間は増えていきます。そしてタテ型動画の流通量・接触時間量も増えていく事になるでしょう。しかし先に書いた通り、人間の視野角から考えるとヨコ型動画の方が見やすいのは間違いない。ここにネジレが生じてしまいます。ではどうなるか。そうです。変化するのです。今人の視覚はこうゆうい眼で作られておりますが、
後にこう
ゆくゆくはこう。
きっとタテ型動画というかスマートフォンを見るのに適した変化が起こるはずです。昨年、ちょっとどうかと思うゲームがちょいと話題になっておりしたが、今考えなおしました。きっと製作者は先見の明ありまくりのお方なのでしょう。
以上が私の今後タテ型動画が流行すると思う理由です。実際にvineで意欲的な表現をタテ型動画でUPしている方もいます。スマートフォンで撮影した感、狭い横幅、寄ったカットだからこその表現など見るべき点は多々あると思います。
まだまだタテ型動画だからこそできる表現、エンターテイメントはあるのではないかと考えております。
最後に一つ、タテ型の動画って、非常に身近というか、リアル感が増すのですよね。その理由はスマートフォンで見ているからなのかもしれません。このリアル感を活かすにはやっぱりドキュメンタリー作品だと思うのですよ。警察24時で警察が現場突入するシーンとか、タテ型&スマートフォンで見ると凄く臨場感でると思います。更にフェイクドキュメンタリーでエンターテイメント成分を増やしたら更に面白いと思います。ここは今日本で、いや世界で一番面白いフェイクドキュメンタリー作家、白石晃司監督に作品作っていただきたいものです。スマートフォン&ホラーも相性よさそうだし、絶対面白いコンテンツになると思うんだよなー。
白石監督、1ファンよりのお願いではございますが、ご検討の程何卒お願い致します。
では。
フェイクドキュメンタリーの教科書: リアリティのある“嘘"を描く映画表現 その歴史と撮影テクニック
- 作者: 白石晃士
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2016/01/07
- メディア: 単行本
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河童最高!!
データドリブンで『笑い』は作れるのかという疑問
こんにちは。
年末特番に予約していた番組が一切録画できていなくてしょんぼりしている広告屋です。見たかったなー『メガ・シャークVSメカ・シャーク』とか、『洋上の激闘!!巨大マグロ戦争2015~誇り高き挑戦者たち~』とか。
録画している人がいたら貸してください。メガ・シャークはツタヤ行きゃあるか。
そんで、毎年恒例の年末もっとも楽しみにしていた『ガキの使い 笑ってはいけないシリーズ』も録画できていなかったのですが、こちらはhuluで見逃し配信してくれているので救われました。尚、hulu版は前半のバスの件が○○カットされている模様。他もカットされているシーンとかあるのですかね。本放送見ていないのでわからないのですが、やはりジャニーズは固いなー。と勝手に想像しております。
今年の笑ってはいけないで最も笑った箇所はお昼ごはんの替え歌と、連帯責任のパート。特に浜ちゃんのかつ丼替え歌で腹筋崩壊しかけしました。一回見終わって思い出し笑い。もう一回見てみても腹筋痛い。3度目見てみたのですが、やはり笑える。
さてhuluで見てたからこそ思ったのですが、日本テレビさん、ぜひ最も繰り返し見られたネタ、パートを公表してほしいですね。リアルタイムの視聴率ではどの部分が最も『熱』を持って見られたのかを判断する術はありません。毎分視聴率が上がっていたとしても、事前のネタ・パートが面白ければ視聴率高いまま引きずりますからね。でもhuluなら再生時間、繰り返し回数などのデータでどこが一番『熱』が高かったのか出せるはずです。公表してほしいなー検証したいなー。
Netflixはデータを元にしてHouse of Cardsというオリジナルコンテンツを制作し大成功を収めているとか話題になっておりましたね。日本でも同じ事は出来るはず。てかもうやってるのかな。
と思いつつ、データを元に作られた『笑い』って笑えるだろうか。なんか違う気がするけど、どうなのでしょうかね。笑い、感動って感情に関しては、偶然の産物にデータから作られた物は勝てない気がしてなりません。いや、漫才なら作り上げられそうな気もしますが、うーん解らん。
では。
軍艦島に行くなら釣り船をお勧めしたい。
こんにちは。
新年明けましておめでとうございますの一発目のブログです。今年は仕事に遊びにブログに、全てにおいて適当にやる事をここに宣言いたします。
さて昨年末、久しぶりに地元長崎に帰ったついでに、今年世界遺産になった記念として初めて軍艦島に行ってみました。長崎生、長崎育ち、自転車乗れないやつはだいたい友達のこの私ですが、軍艦島行った事なかったのですよ。廃墟好きな癖に。しかしまあー、テンション上がりましたね。普段は野良猫見つけた時位しか写真を撮らない私ですが、もうカシャカシャカシャカシャ、シャッター押しまくり。初めてパノラマ撮影とかしちゃったり。うーんやっぱ軍艦島カッコいい。
で、その写真撮りまくり中にふと気づいたのですが、軍艦島で釣りしている人々がおりまして。左端に移っている方々。
ツアリストの人が軍艦島の歴史を紹介している間、釣り人を見ておりましたが、めちゃくちゃ釣れておりました。正味5分位?いたのですが、3匹程は釣っていたかと。うん、凄い。そして廃墟で釣りとか羨まし。今回、下記ツアーで行ったのですが、早割で一人3,600円位だったのですよ。で、軍艦島いた時間は30分位でしょうか。
» 軍艦島周遊上陸コース|やまさ海運株式会社|観光丸 長崎港めぐり、軍艦島クルーズ、三池島原ライン(島原港~三池港間高速船)
対して釣り船チャーターを調べてみると、一人4,000円位。滞島時間は7時間位。これ全然釣り船の方がいいじゃん!釣れたら美味しい魚食べられるし!
という事で今後軍艦島に行きたい方は釣り船で行く事をお勧めします。尚、軍艦島にいく時間がない方はgoogleストリートビューで楽しみましょう。充分楽しめますよ。
では。
プロレスの事を考えていたら、『検索数=ユーザーニーズ』って考えるのは危険だよって言いたくなった。
こんにちは。
年末ですね寒いですね。私、本日より地元に帰省するので年末・年始の番組予約しておりました。今年は久しぶりに年末に格闘技が復活して嬉しい限りでございます。格闘技人気が完全に下火となっていて、格闘技ファンとしては寂しい年末が続いていたので、誠に幸甚です。
当然録画予約。さて格闘技が下火となっておりましたが、プロレスは逆に徐々に人気が復活してきたと言われております。プロレスラーのTV露出も増えているようで。そのプロレスの人気復活を牽引していると言われているのが、新日本プロレスの復活。今現在、メジャーと言えるプロレス団体は新日本プロレスしかないので、まあそうなのでしょう。多分。
で、多分で済まされないのが広告屋の性分でございまして、とりあえずデータで見ようと。
Google Trendの結果を見る限り、確かに2007年が底で、2009年ころから検索数が上昇傾向にあります。このころ新日本プロレスで注目されだした(良い意味でも悪い意味でも)選手といえば、棚橋選手ですかね。今の新日本プロレス復興のカギというかきっかけは棚橋選手だったのでしょう。棚橋選手の検索数が見事に2009年を境増えてきており新日本プロレスのトレンドとの相関値にある事がわかります。
さてそんな思考の糧となるデータを簡単に出してくれるGoogle Trend。便利ですよね。2004年から現在までの検索トレンドを簡単にはじき出してくれます。ユーザーニーズの傾向を見るためのデータとして企画書等にも使わせていただいております。
何か説得力あるでしょ?データ見せると。ただコレ、正直に言うとちょっと誤魔化して使ったりもして。『検索数=ユーザーニーズ』とは言い切れないのですよね。何故なら大きなニュース、またはネガティブな感情から検索される事もあるので。結構ブレブレの指標だったりするのですよ。例えば、上に乗せたトレンドは『新日本プロレス』のトレンドですが、『プロレス』のトレンドを見てみましょう。
このトレンドで、2005年7月、2009年6月に検索数がグッと伸びております。この2月に何があったかというと、
2005年7月 ⇒ 橋本 真也 死去
2009年6月 ⇒ 三沢 光晴(マイヒーロー) 死去
と、決してポジティブとは言えないタイミングでの検索数の伸びなのです。もっとわかりやすい事例もはっときましょうか。言わずとれたペヤング事件。
こういうネガティブな数字を含んだデータだという事をよく理解して広告代理店の提案資料を見ましょう。あくまで参考値であると。ただまあ、全体傾向として何となく見る分にはやっぱり良いデータなのですがね。『好きの反対は嫌いではなく、無視』という言葉どおり、検索されないのが一番ダメなので。
って帰省の準備終わってないのに何故今こんな事を書いているのだと正気にもどりましたので、このへんで。
では。
広告代理店に未来はあるのか。~後編~
こんにちは。
メリークリスマス終了。プレゼントに猫のマウスパッドいただきました。わーい可愛い。
さて昨日、
を書き殴りました。書いた内容を超簡単に纏めると、
デジタルマーケティングにおいてもまだ広告代理店は必要だよ。でも広告主のインハウス化は進むし、他業種(SIer、コンサルタント)との競合が本格化するしで大変だよ。
ということです。ここから個人的意見として広告代理店が生き残る為にとる道を徒然なるままに書いていこうと思います。
広告代理店が生き残る術
施策①:積極的な企業買収・業務提携
デジタルマーケティングをやっている会社を買収しちまえ!です。電通さんの動きは真に正しい。
自社で開発するよりもコスト、は、デューデリ次第でしょうが、少なくとも時間短縮というメリットがありますね。とはいえ、あんま電通さんが資本入れた会社を有効活用できているかというと、あんまり知りません。
施策②:メディア枠の囲い込みを行うしかない。けど難しい。
元来行ってきた広告枠の囲い込みを行いたいところです。が、WEBメディアに関しての囲い込みは非常に難しいです。当然ですよね。クレジットカード1枚あればgoogleであろうが、Facebookであろうが広告出稿できるので。インターネット広告黎明期に電通さんがadwordsのTOP表示を専売にさせてとgoogleに持ち掛けたとか、ネタのような噂話がありますが、でもこれ多分本当でしょうね。これ電通さんが馬鹿だった訳ではなく、本気の交渉だったと思いますよ。それだけメディアの囲い込みって重要。電通さんは一部やろうとしていますね。電通さんの動きは真に正しい。
多分ダメだけど。メディア価値としてのGoogle,Facebookとかが強すぎてですね。
施策③:クリエイティブに磨きをかける。
広告主、他業種に比べての絶対的な優位点があるとすると、クリエイティブだと思うのですよ。広告のクリエイティブ。こればっかりはデータ化できないし、どれだけ優秀な人材を抱えているかが勝負。広告代理店のクリエイターだけではなく、広告代理店主導で他業種クリエイターとの連携なんかも進めたりもしておりますね。博報堂さんの動きは真に正しい。
施策④:諦める。
全てを諦めるのではなく、デジタルマーケティングから一歩引くという究極の選択もあっていいのかもしれません。こと日本では。なぜかというとTV広告の収益がやっぱりデカすぎるもの。仮に私がハゲタカファンドで電通を買収したとすると、TV部門だけのこして他全部放棄!社員も9割カット!!これが一番利益あがるのですよね。既得権益最高!!短期的利益を追求するならですけど。
と、個人的意見を書いてきましたが、まあ広告代理店の方ならみんな何となく考えている事かもしれませんね。広告代理店、頑張りましょう。
では。
広告代理店に未来はあるのか。~前編~
こんにちは。
メリークリスマス。さてクリスマスと全く関係ありませんが、本日、DIGIDAYにこんな記事が。
「プログラマティック運用にエージェンシーは欠かせない」
とタイトルにつけられておりますが内容よくよく読んでみると、ちょいと違いますね。
一部引用。
企業側も、テクノロジー企業とパートナーシップを組むだけでは足りないと感じている。データサイエンティストをスタッフとして雇用し、すべてのバイイングプラットフォームと関係性を築く必要性があるためだ。
ここを読む限りだと企業側はインハウスで進めたい希望はあるのですね。しかし、
「私たちには、アドテク企業とパートナーシップを組んでいるが、その管理を依頼したいという顧客が多くいる。なぜなら、私たちにはアドテク企業を管理する専門性があるからだ。メディアを最適化し、特定の顧客を広告のターゲットにする賢い選択をデータから得ることができる」と、情報筋は話す。
業界内の多くの企業が、このハイブリッド的手法を取り入れている。ブランドがアドテク企業とパートナーシップを組むが、管理や執行はアドテク企業のエージェンシーに任せる方法だ。
とある通り、今は専門のスタッフを雇用が進んでいなく、エージェンシーに頼らざるを得ない現状があると。正確なタイトルは、
「プログラマティック運用にエージェンシーは(今は)欠かせない」
ですね。
広告代理店に任せるか、インハウスにするか。
上の記事はアメリカでの話でしたが、日本でも遠くない未来に多々出てくるでしょう。一部広告主では、リスティング、アフィリエイト等の運用系広告の一部をインハウスで行っていたりしております。DMP導入に関してはSIerと直取引を行い、ディスプレイ広告の大半を代理店を通さずに広告配信しようという動きをしている広告主の話もちょいちょい出てきておりますね。しかし日本の広告主に関してその流れに乗っている広告主の数は少ないです。代理店を通さなかったら当然代理店にマージン払わなくてよいので費用対効果は必然的に上がるはずなのに。
では、なぜインハウス化が進まないのか。これには単純な話ですが、デジタルマーケティング予算を莫大に出せる広告主がまだ少ないという理由だけかなと思います。デジタルマーケティング予算が少ないと何故インハウス化が進まないかと言うと、
■アメリカと状況は同じく、専門スタッフの採用、育成が進んでいない。
例えばですね、デジタルマーケティングにかける費用が月間1000万円の場合(仮に代理店マージンを10%としましょうか。)100万円分のメリットが発生します。さてこの100万円をどこに使うのか。
A:社内スタッフを使ってマーケティング予算に追加投入してみる。
B:その予算で専門スタッフを雇う。
の2方向が考えられます。これ事100万円のメリットでは非常に非効率なのですよ。まず、『A』の場合ですが、社内スタッフVSプロの広告代理店でデジタルマーケティングを行う場合、高率を比較すると確実にプロの広告代理店が10%以上よい高率をたたき出します。それなら、当然広告代理店に任せた方がよいですね。
次に『B』の場合ですが、こちらの方がさらに難しい。100万円で専門スタッフを雇おうと思うと、年収800万円程の人材を一人しか雇えません。そのスタッフが全て対応できればよいのですが、そのスタッフが急病になる、もしくは退職するなどの人材リスクを背負う事になります。代理店に任せた場合はそのスタッフが急病、急退職しても代わりの人材を直ぐに用意してくれますよね。ここでもやっぱり広告代理店に任せた方がよい。A,B両方に関するのですが、『月間のマーケティング予算が多ければ』という条件付きでインハウス化するメリットが出てきます。月間のマーケティング予算が3000万円(月間利益300万円)を超えた位でやっと『B』でメリットがでるかもねー…位のイメージでしょうか。
■ソリューション導入にコストがかかる。
DMPなどのソリューション導入を行うとすると、結構な金額が必要となります。こちら、例えばソリューションの月間コストが100万円だったとした場合。ソリューション導入効率が10%UPするというのであれば、月間1000万円以上のマーケティング予算をかけていないと、導入するメリットはありません。ソリューションに月間何百万とかけいるのに月額マーケティング予算が100万円とか、阿保みたいな事をする広告主なんていませんよね(見たことあるけど)
という理由で、まだまだインハウス化は進んでいないのが現状です。
それでもインハウス化が進むと思う理由
今までインハウス化が進んでいない現状を書いてきましたが、それでもインハウス化は今後進むと思います。その理由は以下3点。
①マーケティングソリューションの普及が進むにつれ廉価化する。
②企業の中小エージェンシー買収、または囲い込み化が行われる。
③WEBメディアの利益が上がる。
①マーケティングソリューションの普及が進むにつれ廉価化する。
に関して。これは全ての職種、商品に当てはまるのですが、普及が進めば進むほど、商品開発コストの償却は進みます。結果廉価提供してもまったく問題なくなっていきます。現状まだ高いコストがかかっておりますが、今後は下がっていくでしょうね。
②企業の中小エージェンシー買収、または囲い込み化が行われる。
ご時世ですが、広告代理店から独立してミニデジタルエージェンシーとして独立する広告マンはとても多いです。が。やっぱ皆そこそこ苦労しているのですよ。少規模なりのメリットもありますが、やっぱ会社経営って大変ですよね。売上あってもやっぱ現金回らないし。そういう会社を広告主が丸ごと囲い込む。この動きもちょいちょい耳にしますね。
③WEBメディアの利益が上がる。
広告代理店というマージンが発生しなくなれば、そのマージンはどこに向かうのか。これは広告主とメディアです。もう代理店には広告枠下さない!というメディアが出てきても不思議ではありません。
広告代理店に未来はあるのか。
明るい未来が見えません!!って事はないですけど、間違いなく苦しくはなるでしょうね。今後、デジタル分野で広告代理店は、競合代理店だけではなく、コンサルタント、SIerとの闘いの場も増えていきそうです。こんな動き嫌ですね。本当に怖いです。
その中で広告代理店はどうすればよいのか。これからは完全に個人的意見を述べさせていただきますが・・・と思ったのですが長くなったし、今日はクリスマスだし、後日にしたいと思います。
では。